【伝統文化の継承】
1. 日本は、中国から朝鮮をへて伝えられた漢字をもとにして、独自の平仮名・片仮名(ひらがな・カタカナ)を作り出したように、大陸文化の影響を受けながら独自の文化を形成してきた。
2.長い歴史の中でつちかわれ、受け継がれてきた文化を、伝統文化という。
3.伝統文化には、能・歌舞伎、茶道・華道のように、専門家の手によって受け継がれてきた文化と、衣食住・年中行事・冠婚葬祭のように、庶民によって日常生活の中で受け継がれてきた文化とがある。
4.神社に合格祈願の絵馬を奉納したり、桜の季節に花見を楽しんだりという習慣や、「おかげさま」・「もったいない」という価値観や心情も、伝統文化といえる。
5.七五三は、子供の成長を祝って神社にお参りする都市の伝統文化だったが、小売業の営業戦略と結びついて本来の宗教的意味は薄れ、晴れ着を着て千歳あめを持ち記念写真をとるという行事になって全国に広まった。
6.伝統文化は、時代や環境に合わせて変容しながら、現代に受けつがれている。
7.国は、文化財保護法などの法律を制定し、文化財の保存や活用に努めてきた。
8.地域でも、文化財の保存や継承に力を入れており、最近では観光資源としての活用も課題になっている。
9.文化財には、建築物や絵画のような有形文化財、芸能や工芸技術のような無形文化財、年中行事・民俗芸能のような民俗文化財、城跡や庭園のような記念物などがある。
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