中学生以上の理科には、「重さ」と「質量」が登場してきます。この二つは似ているようなイメージがあるかもしれませんが、明確な違いがあります。その違いについて簡単にご説明しております。
小学校では、重さをあらわす場合には「g(グラム)」や「kg(キログラム)」という単位を使用してきましたが、中学生やその先の高校生の理科の授業では単純な「重さ」ではなく、「質量」という言葉が出てきます。何となく同じようなイメージを持つかもしれませんが、実際には違いがありますから覚えておいてください。
「重力について知っておきましょう」
たとえば、地球上の重力を「1」とした場合、月の重力は地球の「6分の1」程度になります。
そのため、地球上ではかる重さと、月ではかる重さには違いが出てきてしまうのです。
しかし質量というのは、はかる場所が違っていても(重力が異なっていたとしても)変わらない、物の量のことを指します。
地球上で重さをはかると600グラムのものが月ではかった場合に100グラムになってしまったとしても、「質量」そのものは変わりません。
「使用する単位は異なります」
質量をあらわす単位には、「g」や「kg」などを使い、重さをあらわす単位は「N(ニュートン)」が使われます。
中学生以上の理科では、質量と重さの違いを明確にしておく必要がありますので、こういったそれぞれの単位も頭に入れておくようにしてください。
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